今まではどちらかというと、当選確率を高める為の戦略でしたが、今回は当選して利益を獲得した際に出来ることとなります。
それは当選してIPO株を購入する際には「NISA口座を利用してIPO株は購入する」というものです。
詳しく書いていきます。
NISA口座とは
ここ数年CMなどで「NISA」というものを聞いたことある人は多いと思います。
銀行や信金でもNISAに申込が出来るようで、担当者から頼まれて手続きした人も多いでしょう。
NISAとは2014年から始まった少額投資非課税制度です。
毎年120万円までの投資金額であれば、利益を獲得してもそれが全て非課税になるというものです。
通常、株で儲かった時、税金とか取られるのか、なんだそれと感じる方もいるでしょうが、日本では株の利益に対して20.315%が課税されます。
なんて残酷な…と思いますが、ちゃんと損失が出たら損益通算が出来ます。
所得税は50%まで上がりますから、それに比べたらマシですし、悔しいですが割り切りましょう。
この魅力的なNISA口座はIPOにも使えます。証券会社によってはNGとしているところもあるので、確認しておきましょう。
どれくらい手元に残る金額が変わるのか。計算してみました。
例)IPOのZOO(4387)に100株当選。公募価格1,600円を初値5,550円で売却しました。
○通常口座
利益395,000円→税金80,244円 手元に残るお金:474,756円○NISA口座
利益395,000円→税金0円 手元に残るお金:555,000円
NISA口座を使っただけで、一回の取引で8万円以上、手元に残るお金が変わってきます。
NISAは、買付金額ベースで計算されますので、この場合120万円のうち16万円しか使ってないことになります。
NISA口座の注意点
ただし取引できるNISA口座は1人1口座となっています。
その為、複数口座を保有していても1つしか作れないのです。
どこの証券会社に作るかによって利用できる頻度も変わってくるでしょう。
また非課税投資上限額も決められていて、年120万円までの投資額となります。
そして非課税期間は5年間と決められています。
総額で考えると600万円までの投資額で得た利益が非課税なのです。
IPOO株の初値は上がりやすく、利益獲得の確率が高いので
NISA口座との相性はとても良いと言えますが、これもIPOに当選をしなければいけません。
当選をしない場は、NISAの非課税額も使えないまま終わってしまいます。
未使用枠の翌年以降への繰越しはできません。そのため、これからNISAの手続きをしようとしている人は、IPOの当選確率が高い相性の良い証券会社で開いた方がいいでしょう。
今までNISA口座を利用してIPOを買付してこなかった人は、利用することを強くおすすめします。