IPOに当選するためには、重要な準備がいくつかありますが、証券会社選びも大事な戦略の一つになります。
今回は、インターネット証券会社であるマネックス証券を取り上げ、IPO抽選等の特徴についてお話していきます。
マネックス証券とは
マネックス証券の概要 | |
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本店 | 東京都港区赤坂1丁目12番32号 |
創業 | 1999年5月20日 |
預かり資産 | 4.08兆円 |
口座数 | 180万口座 |
支店数 | なし |
マネックス証券は1999年5月に設立されましたが、2005年にマネックス・グループに吸収合併され、現在に至っています。
インターネット証券会社の1つであり、ITブームの頃からネット投資に関わっていると言えるでしょう。
インターネット証券会社の中では老舗とも言えるため、安心感を持ちながらIPOに参加できるかと思います。
マネックス証券の特徴の一つとしては「完全公平抽選方式」を挙げることができます。
コンピューターによる完全に無作為の抽選であり、人が関係することはありません。
公平性が担保されているため、大手証券会社のように担当者の意思によって当たり外れが決まらないということです。
他にもいくつかのポイントがありますが、年間でかなりのIPOを取り扱うなど、強みが多い証券会社だと思います。
そのため、多くの投資家から支持されているインターネット証券会社です。
基本的な配分ルール
マネックス証券のIPO配分ルール | |
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配分の割合 | 抽選 100% |
裁量 0% | |
資金タイミング | 抽選時点 |
資金拘束 | あり |
抽選方式 | 完全公平抽選 |
抽選結果の名称 | 当選・補欠・落選 |
当選後の辞退ペナルティ | なし |
NISA口座 | 可能 |
配分の割合に関しては、裁量が含まれる証券会社もありますが、マネックス証券では抽選配分の割合が100%です。
ここがマネックス証券最大の魅力です。
資金タイミングはBB(ブックビルディング)の前となり、まずは資金を用意することで抽選に参加できるようになります。
他の証券会社では、当選後に辞退すると、ペナルティを課される場合もありますが、マネックス証券ではありません。
NISA口座でも申し込みができ、わかりやすく、投資家に有利なIPO配分ルールになっているのではないでしょうか?
IPO主幹事
・2018年:0件
・2017年:1件(10位)
・2016年:0件
・2015年:0件
・2014年:0件
IPO取扱い数(シンジケート)
・2018年:51件(4位)
・2017年:47件(4位)
・2016年:44件(4位)
・2015年:50件(4位)
・2014年:38件(6位)
マネックス証券におけるIPOの特徴
マネックス証券におけるIPO配分ルールについて、重要なポイントを確認しておきます。
完全公平抽選
IPOの抽選配分が100%という証券会社は、意外に少ないです。
マネックス証券では、文字通り取り扱うIPOを全て抽選配分に充てますので、それだけ当選確率が高くなるとも言えます。
一方で、野村證券や大和証券などの大手証券会社は、全体の90%が裁量配分で、抽選の割合が残りの10%となります。
そのため、IPOの銘柄によっては、引受株数が少なくてもマネックス証券で申し込んだ方が当選確率が高い場合もよくあります。
これがマネックス証券の強みで、全員同じ当選確率で、預かり資産や取引量を気にせずに抽選に参加できるのが、最大のメリットです。
大手証券ではIPOが貰えない投資家でも、マネックス証券では一人あたり1口の抽選権しかないので、根気強く申し込んでいれば、資金がないIPO投資家でも十分チャンスがあります。
資金拘束
マネックス証券では、IPOの抽選参加時点で資金が拘束されます。
そのため、抽選に参加する時点で買付け余力がなければ、申込ができない制度になっています。
これはマネックス証券はじめ、大体の証券会社で同じルールとなってますが、ネットでの抽選参加では、エイチ・エス証券などは資金が不要です。
そういった資金不要の証券会社と上手に組み合わせ、申込みをすると効率よく当選確率を上げられそうです。
当然ですが、抽選に外れた場合は資金はすぐに使えるようになります。
IPO取扱件数
IPOの取扱件数が多いことも、マネックス証券におけるIPOの特徴でしょう。
幹事件数が毎年40から50件ほどあり、実績も十分と言えます。
このIPO取扱い数は、業界で毎年5位以内に入るほどの実績です。
しかし、基本的にはIPOの主幹事になることはないので、取扱い株数自体は少ないです。
この点は他者に見劣りする部分として挙げられますが、先に書いたように完全公平抽選ですので、根気強く申し込んでいれば、当選の可能性は十分あります。
未成年口座
マネックス証券では、未成年の口座開設ができ、IPOにも参加できます。
子供がたくさんいる人は、全員分の口座を開いた上で抽選に参加すると、相当有利になります。
ただし、未成年だけでの口座開設はできません。
マネックス証券に親御さんの口座が開設されていることが条件となっているようです。
このように、家族総出でIPOに参加するのは、IPO戦略の一つとして重要です。
未成年のお子さんがいる方は、その証券会社が未成年口座でIPOに参加できるのかどうか、大事なポイントなので確認するようにしましょう。
さいごに
IPOの実績も十分であり、安心して取引することができます。
100%完全平等抽選方式を採用しているため、当選確率も高く、個人投資家のIPO戦略に合致しやすい証券会社の一つかもしれません。
特に、IPOの配分ルールがシンプルで透明性ある上に、キャンセルのペナルティがないので、投資初心者にオススメしたい証券会社です。
マネックス証券は、IPO専門の投資家には有利な証券会社であると考えます。