IPO投資は初値が付くときに公募価格を超える確率は8割以上と言われています。
なので、初心者から経験者まで幅広い方々に大きな人気があるのがIPO投資です。
しかし、IPOを手に入れるには、幹事証券会社としてそのIPOを取り扱っている証券会社で抽選に申し込み、当選しなければいけません。
その当選確率を上げるには複数の証券会社で申し込むことが非常に重要です。
今回は、ネット証券界ではSBI証券などの影に隠れて、あまり目立っていませんが、ある程度のIPO引受実績があるライブスター証券を取り上げて、IPO配分ルールを解説していきます。
加えて、最後にライブスター証券はIPO投資において口座開設をするべき証券会社か検討していきます。
この記事は、IPO投資をするための証券会社選びに役立つものになっています。
ライブスター証券とは?
ライブスター証券の概要 | |
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本店 | 東京都千代田区丸の内1丁目11番1号 |
創業 | 1948年4月22日 |
預かり資産 | 不明 |
口座数 | 不明 |
支店数 | 0 |
ライブスター証券は創業から70年を超えるネット証券です。
現物株式・先物・FX・信用取引・投資信託など幅広い金融商品に投資することができます。
ライブスター証券の最大の特徴は取引手数料の安さです。
普段、通常の株式を頻繁に売買するという個人投資家の方は、ライブスター証券を使ってるという方も多いんではないでしょうか。
ライブスター取引で現物株式の取引する場合、2つの手数料コースがあります。
どちらも他社と比べると相当安いわけですが、確認してみましょう。
1つ目は一律(つどつど)プランです。
これは取引毎に手数料が発生します。
以下に手数料表を載せます。
約定代金 | 手数料(税抜) |
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10万円以下 | 80円 |
10万円超〜20万円以下 | 97円 |
20万円超〜50万円以下 | 180円 |
50万円超〜100万円以下 | 340円 |
100万円超〜150万円以下 | 400円 |
150万円超〜300万円以下 | 600円 |
300万円超 | 800円 |
10万円以下の取引で80円の手数料で済むのが魅力的なポイントです。
加えて、手数料の上限が800円で固定されていることも大きなメリットです。
これによって、小口の投資家から大口の投資家まで手数料が大きな負担にならずに済みます。
2つ目は定額(おまとめ)プランです。
これは1日の約定代金に応じて手数料が加算されます。
以下に手数料表を載せます。
1日の約定代金合計額 | 手数料(税抜) |
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50万円以下 | 400円 |
50万円超〜100万円以下 | 600円 |
100万円超〜150万円以下 | 800円 |
150万円超〜200万円以下 | 1,000円 |
以降100万円単位超過毎に | 400円ずつ増加 |
定額の取引でも手数料は十分安いです。
特にお得なのは、高額の取引をする場合です。
大口の個人投資家の方で、一日に頻繁に取引する方には助かる手数料となっているかと思います。
他の証券会社と比べても、高額の取引になるほどお得になり、幅広い顧客層に対応していることが伺えます。
ライブスター証券のIPO配分ルールとは?
ライブスター証券のIPO配分ルール | |
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配分の割合 | 抽選 100% |
裁量 0% | |
資金タイミング | 購入申込時 |
資金拘束 | 購入申込後 |
抽選方式 | 完全公平抽選 |
抽選結果の名称 | 当選・補欠当選・落選 |
当選後の辞退ペナルティ | なし |
NISA口座 | 可能 |
ライブスター証券のIPO配分ルールは、完全公平抽選によるものが100%です。
コンピューターによる抽選が行われるため透明性は担保されています。
基本的なルールは、マネックス証券と全く同じで、人の意思を一切挟まないという完全公平抽選です。
IPOの申し込みはWebからのみ受け付けています。
スマホ等のツールから申し込みはできないので、注意しましょう。
抽選後、当選もしくは補欠当選をした方のみライブスター証券から連絡が送られてきます。
ただ、メールを見忘れてしまうことも考えられるのでできる限り抽選結果が出る日には自身で確認するようにすることをおすすめします。
補欠当選をされた方は、当選者の中から購入申込をしていない方が出た場合に、辞退者に代わって繰り上げ順位に従い、繰り上げ当選となります。
また、ライブスター証券のIPOではできるだけ多くの方に配分するために、当選する株数は最低単元数と決まっています。
つまり、ブックビルディング時にどんなに多くの株数を申し込んでも100株までのみ当選します。
そのため、資金力が豊富であっても、100万円しか持ってなくても確率の変動はなく、多くの株数をブックビルディングで申し込んだとしても、有利になったりすることはなく、当選確率に変化は起きません。
ライブスター証券は2017年1月からIPOの取り扱いを始め、2017年に7件、2018年に4件のIPOの幹事を務めました。
現状では多くのIPOを取り扱っているわけではありません。
ただ、今後幹事を務める機会が増えていくと期待できるので注目しておくべきです。
NISAが使用可能
ライブスター証券のIPOはNISAでもジュニアNISAでも申し込むことが可能です。
IPO当選時に、NISA口座が使用可能かどうかは、重要なポイントなので必ずチェックするようにしましょう。
ただし、ジュニアNISAからの申し込みは、ライブスター証券のIPO専用画面から行うことができません。
ジュニアNISAから申し込みを行いたい場合は[email protected]に必要事項を入力してメールを送らなければいけません。
必要事項はログインID・氏名・銘柄名または銘柄コード・申込価格・申込株数です。
これらを記載し、件名に「IPO申込」と書き上記のメールアドレスにメールをすれば受付してくれます。
このジュニアNISAの手続きはちょっとややこしいですね。でも当選した時は、嬉しくてこのくらいの作業なら苦にならないんでしょうきっと 笑
前受金不要
ライブスター証券のIPOでの大きな特徴として前受金がいらないことが挙げられます。
ライブスター証券では抽選を受けるだけであれば無料でできます。
当選を確認した場合、購入申込をする時までに資金を用意しましょう。
それ以降は資金が拘束されるので注意しましょう。
前受金がいらないことは資金力の無い投資家にとっては有利です。
とりあえず抽選を受ける場合にも使えるので、手軽にIPO投資を始めることができます。
今後が期待されるライブスター証券
ここまでライブスター証券のIPO配分ルールについてまとめてきました。
ライブスター証券は前受金が必要ないにもかかわらず公平抽選によるIPOの配分割合が100%です。
ここから資金のあまりない投資家でも不利にならず気軽にIPO投資に挑戦することができます。
ただ、ライブスター証券は2017年にIPOの取り扱いをしたばかりなのでまだ多くのIPOを取り扱っていません。
配分ルール自体は一般の方にはとても有利なので、今後のIPO取り扱いの増加を期待して今のうちから口座開設をすることをおすすめします。