立花証券のIPO配分ルールを解説

IPOは、投資の初心者から経験者まで幅広い方々に人気の高い投資方法です。

しかし、IPO投資をするためには、各証券会社で行われる抽選で当選しなければいけません。

そのためにも、複数の証券会社で抽選を申し込むことが大事です。

今回は立花証券のIPOの配分ルールについて解説していき、その特徴を捉えます。

そして、立花証券はIPOのために口座開設をすべき証券会社かどうかを考えていきます。

立花証券とは?

立花証券の概要
本店東京都中央区日本橋茅場町1-13-14
創業1953年9月1日
預かり資産不明
口座数不明
支店数10

立花証券は香港に子会社を持つ独立系の証券会社です。

香港の子会社でも投資・金融サービス業を展開しています。

立花証券は2つの手数料コースを用意しています。

1つ目は現物個別コースです。

これは1回の注文が約定する度に手数料が発生します。

以下に現物個別コースの手数料表を載せます

1注文の約定代金手数料(税込)
10万円以下108円
10万円超〜20万円以下162円
20万円超〜30万円以下243円
30万円超〜40万円以下324円
40万円超〜50万円以下351円
50万円超〜100万円以下621円
100万円超〜150万円以下837円
150万円超1,188円

(引用:立花証券 ホームページより)

2つ目は現物定額コースです。

これは1日の取引の約定代金合計によって手数料が発生します。

以下に手数料表を載せます。

1日の約定代金手数料(税込)
20万円以下216円
20万円超〜30万円以下324円
30万円超〜50万円以下540円
50万円超〜100万円以下972円
100万円超〜200万円以下1,728円
200万円超〜300万円以下2,592円
300万円超〜400万円以下3,024円
400万円超〜500万円以下3,240円
以降100万円増えるごとに864円加算
※手数料上限:86,400円

(引用:立花証券 ホームページより)

現物個別コースは比較的手数料が安く、上限も高く設定されていないので高額の取引をする方に向いています。

現物定額コースは他の証券会社に比べてやや割高なのでおすすめできません。

 

立花証券のIPO配分ルールとは?

立花証券のIPO配分ルール
配分の割合抽選 10%
裁量 90%
資金タイミング申込時点
資金拘束当選時
抽選方式完全公平抽選 + 優待抽選
抽選結果の名称当選・補欠・落選
当選後の辞退ペナルティなし
NISA口座不可能

立花証券のIPOの配分割合は完全公平抽選によるものが10%、裁量によるものが90%です。

立花証券のホームページには、一定割合で抽選による配分を決定すると記載があります。

しかし、立花証券に問い合わせをしたところ、基本的には10%以上とのことだったので10%で間違いではないです。

また、立花証券の一定基準を満たしている対面取引をしている方には、抽選方式によらずに配分をします。

ただ、立花証券では2016年にIPOの幹事を1件務めただけで、それ以降は一度もIPOを販売していません。

なので、立花証券はあまりIPOに積極的な証券会社とは言えません

逆にいえば、競争が激しくないとも考えられるので、IPO投資において本当に少しでも優位に立ちたいという方は口座開設をしても良いでしょう。

もし、IPOの抽選に当選もしくは補欠当選した場合には当選株数の変更はできません。

当選した場合でも資金面で問題ない程度の株数を申し込みましょう。

 

立花証券のIPOの特徴

ここでは立花証券のIPOにおいて特徴的な点をいくつかピックアップして解説していきます。

申し込みはオンライントレードのみ

立花証券でIPOを申し込む場合には、オンライントレード口座を開設して、そのオンライントレード画面上からのみ申し込みができます。

電話や携帯電話から直接申し込みはできないので、注意しましょう。

対面取引の方は特に問題はありません。

前受金はいらないが、抽選時に資金が必要

立花証券のIPOでは、ブックビルディング時の申し込み自体には前受金は必要ありません。

あらかじめ口座に入金しておく必要がないため、このルールはIPO投資家にとってはかなりのプラス面です。

しかし、抽選を行う時点(価格決定日の夕方)には、申し込んだIPOを購入するために必要な資金を口座に入金しなければいけません。

入金されていない場合は落選扱いになってしまうので注意してください。

原則、当選者1人に対して1単位が配分される

立花証券のIPOではできるだけ多くの方にIPOを配分するために、申込者数が抽選数量よりも多い場合には原則、当選者1人当たり1単位の配分となります。

IPOは人気の投資のため、申込者数が抽選数量を下回ることはまずありません。

なので、基本的に当選した場合でも100株までが上限と考えられます。

ゆえにブックビルディング時にも100株以上で申し込みをするメリットはありません。

立花証券でIPOを少しでも有利にしよう

立花証券はそれほどIPOを取り扱っている証券会社ではありません。

将来的、こういった零細の証券会社がIPO業務にリソースを割いて、IPO業務を拡大していく。というのは考えにくいですし、業績も今後右肩下がりなんだろうと察しがつきます。

お世辞にも魅力がある証券会社とは言えないですし、何と言っても古臭い…笑

ホームページを見ると思わず。。。笑っちゃいけませんが、FAXが大活躍してそうな会社です。

口座数の正確な情報がないのでわかりませんが、恐らくここで口座開設する人は少ないんじゃないでしょうか。

しかし、立花証券はIPOを稀に取り扱う時があるので、逆に言えばその時には競争率が相当低いため、IPO投資家にとっては穴場の証券会社ともなり得ます。

IPO投資に向いているとは言えませんが、他よりも少しでも有利な状況にしておきたい場合には、口座開設だけしておくという選択肢もありなのかなと思います。

 

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