IPOは資産運用の中でもとても人気がある投資方法です。
当選さえしてしまえば、ほとんどのケースで利益を出すことが出来、事実その勝率は、年によって変動しますが、およそ90%を記録しています。
しかし実際は、銘柄や業種によってIPOの成績というのは大きく変わります。
例えば直近でいうと「HEROZ」という「将棋ウォーズ」というアプリを運営していて、また人工知能を活用したサービスも開発をしている企業がありました。
その企業が上場をした際に売却をしていれば…445万円の利益獲得となっていました。
あまりにも額が大きすぎます。通常のIPOは平均しても10万~20万ぐらいが相場です。
それと比べると、とても魅力的なIPOでしたが、今後もこういった、ものすごいIPOはまた出てくるでしょう。
そもそもIPOで初値が上昇する可能性が高い銘柄(業界)というのはあるのでしょうか?
重要なのは「期待値」
投資経験問わず誰もが最初に思いつくような、期待値が高く将来性が有りそうな業種のIPOは、初値で特に跳ねる可能性が高いです。
現時点だと特に「AI(人工知能)」「ロボット」「ソフトウェア」「インターネット」といったワードが事業内容に含まれているテクノロジー系のIPOは、投資家からの期待値が高く、人気化する傾向があります。
この期待が大きければ大きいほど、公募価格から初値までの上昇幅が大きくなります。
そもそも当選のハードルはかなり高いですが、仮に当選した場合には、初値の上昇率は相当な数字になること多いです。
期待値が高いという他に、類似企業がない場合も大きく初値が跳ねる可能性があると言います。
IPOでは、初値を予想する際に、類似企業と比べることで、大体の株価を予想することがあります。
この比較対象がないビジネスであると必然的に期待値があがり、値動きは大きくなる可能性があります。
- そもそも業界的に期待値が高い業界
- 類似企業がない(上場していない)
というものが期待値を上げて人気が高まり、初値で利益を大きく獲得できる可能性があります。
当選の難易度は高い
しかしながら、こういった人工知能関連などの人気IPOは、当たり前に抽選倍率も高く、数百倍になることもよくあります。
稀に初心者の方で、「絶対に儲かる人工知能関連のIPOしか申し込みしない」という人もいますが、かなりズレた考え方ですし、多分数年間は抽選で全滅でしょうから、効率はかなり悪いですね。
人工知能やロボット関連などの人気IPOは、当選すれば相当な利益が得られる一方で、普通の個人投資家であれば、数年に1度貰えるかどうかというレベルだと思っておいた方が良いです。
あまり過度に当選を期待せずに、長期的に考えて、事務的に抽選に参加する方が精神的には良いと思います。
まずはIPOに当選しないことには、何も始まりませんので、あまり欲張らずに、わかりやすい人気IPOだけでなく、なるべく広く申し込みするようにした方が良いです。