当選確率は?三菱UFJモルガン・スタンレー証券のIPO配分方法を解説

値上がり益を取りやすく、投資家に人気の高いIPO。

そのため購入希望の申し込みをしても何年も配分がゼロといったことも多いですよね。

確かに、そんなに簡単に当たっては逆に心配になりますし、簡単に当選するIPOは公募割れのリスク大なわけです。

このサイトでは、各証券会社毎にIPOの配分ルールを解説していますが、今回は大手証券会社である三菱UFJモルガン・スタンレー証券のIPOの配分方法について解説を行っていきます。

 

三菱UFJモルガン・スタンレー証券とは

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の概要
本店東京都千代田区丸の内二丁目5番2号
創業1948年3月4日
預かり資産37.8兆円
口座数130万口座
支店数62

配分方法を解説していく三菱UFJモルガン・スタンレー証券はMUFGグループの証券会社です。

海外の情報網があることに強みを持っています。

同じグループでよく知られるのは、メガバンクの三菱UFJ銀行です。

最近、社名の「東京」が取れて短い社名に変わりましたね。
言いづらいので証券会社も早く短くして欲しいです。

古いデータですが、2015年3月末時点での口座数は130万口座です。
同時点で529万口座を保有していた野村証券の4分の1程度といえるでしょう。

裁量でのIPOの競争という点では、口座数より、預かり資産の方に注目すべきなので、こういった大手証券会社の口座数は参考程度に把握しておけば良いかと思います。

直近の人気の高いIPO銘柄で主幹事を担った銘柄といえば
メルカリ(4385)SGホールディングス(9143)があげられます。

 

基本的なルール

では早速IPOの配分方法について確認していきましょう。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券のIPO配分ルール
配分の割合抽選 10%
裁量 90%
資金タイミング抽選時点
資金拘束あり
抽選方式完全公平抽選
抽選結果の名称当選・落選
当選後の辞退ペナルティあり
NISA口座可能

 

全体の10%だけが抽選分として割り振られるのは、他の大手証券会社と同じルールですね。

裁量配分では、担当者や責任者(支店長や役職者)がIPOの当選者を決定します。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券に預かり資産が多い顧客や、手数料を稼がせてくれる顧客に配分が行われることになります。

大和証券やSMBC日興証券と比較すると、そもそものIPOの引受株数が少ないので、一般の顧客は当選チャンスが少ないような気がします。

 

申込方法

抽選配分と裁量配分の申し込み方法について解説していきます。

裁量配分で申し込みたかったのに抽選配分の方法で申し込んでいた…とならないよう十分注意して確認しましょう。

抽選配分の申込方法

基本的にインターネットを利用したオンラインからの申し込みは全て抽選サービスが適用されます。

ネットでの抽選は、取引コースや預かり資産による区別はありません
他社でも同じようなルールですが、完全無作為による抽選となります。

裁量配分の申込方法

電話や店頭などで直接取引店に申し込みをすると裁量配分が適用されます。

裁量配分では、店頭の担当者や支店長の権限によって、どの顧客に何株配分するか を決定します。

預かり資産や取引量、三菱UFJモルガン・スタンレー証券との付き合いの深さよって判断されます。

 

上記の内容を読んで、
「普段は手数料の安いオンラインで取引を行い、IPOだけ裁量配分のために電話で申込みをしよう!」と考えた方もいるかと思います。

実は、契約のコースによっては裁量配分に参加できないコースがあるのです。

取引コースの種類を詳しくみていきましょう。

 

口座コース別の配分方法

契約の口座コースによって、IPOの配分ルールが異なります。

こちらが口座コース別配分方法の早見表です。

取引コース裁量配分抽選配分
コンサルティング取引コース申込できる申込できる
ダイレクト取引コース申込できる(△)申込できる
MUFGテラス・コース申込できない申込できる

それでは、コース別に詳しく確認してみましょう。

コンサルティング取引コース

IPOだけでなく、株式や投資信託も取引する人の、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では一番ポピュラーな取引コースです。

このコースは、担当者がつき、日ごろから投資の相談を行うことができます。
電話や直接対面して取引するのがメインの人向けの取引コースですね。

IPOの申込方法は2通り。
担当者に直接連絡する裁量配分と、オンライン上で行う抽選配分から選べます。

ダイレクト取引コース

こちらはコンサルティング取引コースよりも手数料が割引になる分、店舗がなく基本的にはオンラインでの取引がメインになります。

ダイレクト取引コースも、コンサルティング取引コースと同じように
担当者に直接連絡する裁量配分と、オンライン上で行う抽選配分から選ぶことが出来ます。

 

MUFGテラス・コース

最後にMUFGテラス・コースですが、抽選配分のみに申込可能です。

こちらはダイレクト取引コースよりさらに手数料が割引されます。
そのためIPOの申込み含め、ほとんど全てオンラインでの取引となります。

ボイストレードやコールセンターもサービスにありますが、そこでIPOの申し込みはできません。

そのため、インターネットトレードから申し込みを行う抽選配分のみが適用されます。

コース別の手数料

三菱UFJモルガン・スタンレー証券だけでなく、大手証券会社はコース別に手数料が変動するわけですが、結構違ってきます。

コースだけではなく、注文方法によっても変わるので、どれが一番投資スタンスに合うのか見極めましょう。

約定代金手数料(税込)
2,750円以下97.20%
2,750円超〜19万3千円以下2,700円
19万3千円以下〜50万円以下1.404%
50万円超〜100万円以下0.9936%+2,052円
100万円超〜500万円以下0.8532%+3,456円
500万円超〜1,000万円以下0.6804%+12,096円
1,000万円超〜3,000万円以下0.5616%+23,976円
3,000万円超〜5,000万円以下0.2160%+127,656円
5,000万円超0.0540%+208,656円
取引チャネル取引コース
-ダイレクト取引コースMUFGテラス・コースコンサルティング取引コース
支店取引支店手数料基本手数料基本手数料の20%割引基本手数料
インターネットトレードオンライン手数料基本手数料の70%割引基本手数料の70%割引基本手数料の50%割引
スマートフォンサービス
携帯電話サービス
ボイストレード
コールセンターコールセンター手数料基本手数料の40%割引基本手数料の40%割引基本手数料の20%割引

オススメの取引コースは?

IPO投資がメインの場合、結論としては、コンサルティング取引コースを選ぶのが良いでしょう。

普段の取引がほとんどなくても、口座がコンサルティング取引コースであれば
今後の取引拡大を期待する担当者から声がかかる可能性も0ではありません

過去に三菱UFJモルガン・スタンレー証券が主幹事を務めた大型IPOは
堅調な初値をつけていますが、配分した株数がそれなりにありました。

郵政やSGホールディングス(佐川急便)のIPOの際には
「普段あまり取引しないけど裁量で貰えた」という人も多いのではないかと思います。

ただし、通常の株数の少ないIPOについては、取引がなければ裁量での配分はまずされないので
店頭には申込みせずにネットで抽選にかければ良いでしょう。

一方でダイレクト取引コースは、IPOの裁量配分の申込ができる上に手数料が安くなるので、
一見すると有利なように感じます。

しかし、手数料や担当者との関係は、どうしてもコンサルティング取引コースに劣ってしまいます
そうなれば、今後の取引拡大を期待して配分…とはならないでしょう。

MUFGテラス・コースはそもそも裁量配分の可能性が0なので
ただでさえIPOの取扱い数が少ない中での抽選だけとなります。

 

さいごに

抽選であれば預かり資産額等は一切考慮せずに当選者を決めてくれますが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は特に大型IPOに強い証券会社です。

今後、数々の大型のIPOが発表されることが予想されますが、必ず幹事証券会社に名を連ねる証券会社ですので、状況に応じて、担当者による裁量も使えるようにしておくよう準備しておくべきでしょう。

IPOメインに投資をするとしたら、最低限ここの口座は確実に開設しておかなければなりません。

 

 

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