IPO ステムリム(4599)初値予想

IPO ステムリム(4599)の上場が承認されました。

SMBC日興証券が主幹事の、バイオベンチャーのIPOですが、規模はマザーズにしては大型IPOとなります。

基本データ

会社概要

会社名株式会社ステムリム
市場東証マザーズ
URLhttps://stemrim.com/
設立2006年10月30日

上場スケジュール

仮条件決定日7月24日(水)
ブックビルディング7月25日(木)~7月31日(水)
当選者発表8月1日(木)
申込期間8月2日(金)~8月7日(水)
上場日8月9日(金)

価格&マーケット

想定価格2,370円~3,730円
仮条件1,000円~1,700円
公募価格1,000円
吸収金額294億6,000万円
時価総額1,533億6,000万円

株式関連データ

当選株数

発行済株総数50,282,700株
公募株数6,000,000株
売出株数2,400,000株
OA売出1,260,000株
合計当選株数9,660,000株

引受証券会社

証券会社株数(株)比率(%)
SMBC日興証券株式会社4,155,700

68.0
大和証券株式会社733,200
12.0
野村證券株式会社488,800
8.0
みずほ証券株式会社488,800
8.0
株式会社SBI証券152,700
2.5
いちよし証券株式会社30,500
0.5
岡三証券株式会社30,500
0.5
楽天証券株式会社24,400
0.4
西村証券株式会社6,100
0.1
合計6,110,700
100

事業内容

当社は、怪我や病気により損傷し機能を失った生体組織の機能的再生・治癒を促進する、新しい作用メカニズムにもとづく医薬品である「再生誘導医薬」の研究開発を主たる事業領域としております。
再生誘導医薬は、従来型の再生医療/細胞治療とは異なり、生きた細胞の投与を必要とせず、物質=医薬品の投与によって、患者自身の体内に存在する幹細胞を活性化する方法で、より簡便かつ安全に、治療効果の高い再生医療を実現します。
再生誘導医薬開発により、生きた細胞製剤では難しい安定した品質による迅速な再生医療を実現する製品供給が可能となることから、広く普及可能な新しい再生医療となり得ます。(目論見書より引用)

医薬品の研究開発

これまでの疾患動物での非臨床薬効試験で、脳梗塞や心筋梗塞、脊髄損傷、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、外傷性脳損傷、潰瘍性大腸炎等に対する、一定の良好な治療効果を確認が出来ています。

現在、大阪大学や慶應義塾大学などでこの再生医薬品の治験が行われており、また、PJ1については2014年11月に塩野義製薬とライセンス契約を締結しています。

今後の開発の進捗に応じたマイルストーン収入や、製品化後のロイヤリティ収益が期待出来るとしています。

株主関連データ

ロックアップは意外にも割としっかり掛かっていますし、解除される心配もありませんが、ストックオプションの残数が多いのがマイナスポイントです。

大株主&ロックアップ

氏名株数(株)比率(%)ロックアップ
玉井 克人10,500,000
19.78
180日
玉井 佳子5,400,000
10.17
180日
冨田 憲介5,025,000
9.47
180日
大久保 俊幸4,650,000
8.76
180日
株式会社SMBC信託銀行
信託口08900027
2,850,000
5.37
-
山﨑 尊彦2,700,000
5.09
180日
みやこ京大イノベーション投資事業有限責任組合2,443,200
4.6
-
大阪バイオファンド投資事業有限責任組合2,433,300
4.58
180日
大和日台バイオベンチャー投資事業有限責任組合2,333,100
4.4
-
金崎 努 2,115,000
3.98
180日
その他12,625,800
23.8
-
合計53,075,400
100-

ストックオプション

 株数(株)上場行使(株)行使価格行使期間
第1回 1,290,000 1,290,0002円2012年3月29日
2020年3月28日
第2回1,335,0001,335,0002円2014年6月1日
2022年5月31日
第3回1,803,0001,803,0005円2015年8月1日
2023年7月31日
第4回495,000495,000100円2016年6月26日
2024年6月25日
第5回153,000153,000283円2016年12月6日
2024年12月5日
第7回39,0000300円2019年10月27日
2027年10月26日
第8回429,6000300円2020年10月26日
2028年10月25日
合計5,544,6005,076,000--

業績推移

業績ハイライト

決算期2014年7月2015年7月2016年7月2017年7月2018年7月
売上高228,352

268,719
596,777
300,000
200,000
経常利益△63,693

△125,625
239,600
△157,140
△327,338
当期純利益△43,983
△115,347
201,290
△123,936
△323,822
純資産229,150
913,802
1,115,093
991,156
1,872,163
ROE

19.8


BPS7.03

25.7831.4627.9647.44
EPS△1.33△3.255.68△3.50△8.47

初値予想

いかにも、みずほ証券が喜んで主幹事を引き受けそうなIPOですが、今回はSMBC日興証券が主幹事です。

関西初のバイオベンチャー企業で、時価総額も1,000億円オーバーであるため、いわゆる”ユニコーン”と言われているそうです。

そもそも赤字バイオのIPOは、初値は期待出来ませんが、さらにこの規模でのIPOとなると、公募割れの可能性がかなり高いと思われます。

需給面でも、上場後に行使され得るストックオプションが多く、とにかく上場後の良いイメージが湧かないIPOという印象です。

再生医療という分野は、今後間違いなく伸びてくる業種で、資金も集まりやすいですが、現状では黒字化までの道のりは程遠いと判断せざるを得ません。

わざわざ公募で買いに行く必要はないでしょう。

2,500 〜 2,800

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